プレスリリース

重度障がい者の「夢」を実現する日蒙合同プロジェクトを開始 電動車いす生活者が、モンゴルで乗馬に挑戦

2025年06月12日(木)09時30分
生活介護事業所などの障がい福祉サービスを提供する一般社団法人サクラボテラス(東京都中野区/代表理事・積田綾子)と、子どもたちに乗馬や自然体験の機会を提供する公益財団法人ハーモニィセンター(東京都渋谷区/代表理事・村松真哉)、渋谷区内のまちづくり事業を展開するインクルーシブ運動場の3団体はこの度、障がいのある方が「モンゴルの大草原で乗馬する」夢をかなえる合同プロジェクト「ROAD TO MONGOLIA」を立ち上げました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/438968/LL_img_438968_2.jpeg
モンゴル乗馬の旅プロジェクトイメージ

■合同プロジェクト立ち上げの背景
ROAD TO MONGOLIAを構成する各団体が、それぞれの知識やノウハウを結集した体験プログラムを開発する中で、今回、生まれながら脳性麻痺(四肢麻痺・体幹障がい)の障がいを持つ、根本由香里さん(30)のプロジェクトがスタート。サクラボテラス利用者の根本さんから、リハビリに加えて長年あこがれていた乗馬に挑戦したいという相談を受け、同施設代表で医師の積田綾子とハーモニィセンター理事の山本直輝の発案により企画されました。
障がいがあっても"動くこと"をあきらめない人を応援する日本の3団体と、プロジェクトに共感したモンゴルの2団体が協力し合って「乗馬の旅」を実現。根本さんは1年間のトレーニングを経ていよいよ、6月23日(月)にモンゴルへ出発します。

6月1日(日)現在で寄付金額が目標の60%を超えるなど、支援の輪が広がっています。今回のプロジェクトが、根本さんと同じような生活環境にある方々の"動く自由を選択できる未来"への扉を開く新たな1歩となることを願っています。

寄付に関して: https://syncable.biz/campaign/7605
※株式会社STYZが提供する非営利団体向けのオンライン寄付プラットフォーム「Syncable」にて、2025年6月15日(日)まで受付

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/438968/LL_img_438968_1.jpg
モンゴルでの乗馬に挑戦する根本由香里さん


■ROAD TO MONGOLIA『根本由香里さんモンゴル乗馬の旅プロジェクト』主な実施内容
・6月23日(月) モンゴルへ出発(成田国際空港第2ターミナル)
12:00集合、14:40発(OM502便)
・6月24日(火)~6月25日(水) テレルジ
各日とも午前3時間+午後3時間、
合計1日最大6時間の乗馬体験
・6月26日(木) ウランバートル市内に1泊(移動日)
・6月27日(金) ウランバートル郊外
乗馬、モンゴル文化交流
・6月28日(土) モンゴルから帰国(成田国際空港第2ターミナル)
13:40着(OM501便)
※現地での実施内容は、根本さんのコンディションにより変更となる可能性があります


■ROAD TO MONGOLIAの想い~プロジェクトの背景~
障がいのある方々にとって、旅行やアクティビティを体験することはとてもハードルが高く、さまざまなことにチャレンジすることをあきらめてしまいがちです。「障がいのある、なしに関わらず、目標や夢を持てる人生を過ごしてほしい」という願いを込めてプロジェクトを発足いたしました。

今回、乗馬の旅に挑戦する根本由香里さんのご希望に可能な限り応えるべく、専門スタッフが現地に同行。モンゴルの大草原で馬にまたがってゆっくりと散策するだけではなく、「速歩」というダイナミックに走る乗馬プログラムに挑戦していただきます。根本さんはスタッフ指導のもと現在、国内で練習を重ねて渡航に備えています。


■ROAD TO MONGOLIA(共同代表・山本直輝/積田綾子)
公益財団法人ハーモニィセンター、一般社団法人Su-Clu-Lab Terrace(サクラボテラス)、インクルーシブ運動場の3団体合同企画。2024年5月設立。2024年11月に中野区谷戸運動公園と都立明治公園で、2025年5月に388 FARM MARCHE、同6月に幡ヶ谷で応援イベントを開催。


■挑戦者・根本由香里さんのごあいさつ
皆さん、はじめまして。私は、生まれたときから脳性麻痺の障がいがある電動車いすユーザーです。健常な方より不足している筋力を補強し、少しでも体のバランスを維持することができるように、普段からトレーニングを行っています。もっと運動量を増やせないか、と考えていたときに思い起こされたのが、子どものころに2年間ほど取り組んでいた「乗馬」です。そもそも馬に乗ることが大好きでしたし、脚力と座るバランスを鍛えることができる"最高のスポーツ"でした。ただ、台があっても自力で乗降できず、子どものころと体格や運動能力も異なる今となっては、サポートをいただいても乗り降りできるのか不安でした。
そんな折に、私の相談を受けていただき、今回、幼いころからの夢を叶えていただいたのが、ROAD TO MONGOLIAだったのです。脳性麻痺の私が、まさかモンゴルで乗馬に挑戦できるなんて、まったく想像していませんでした。大きな決断ではありましたが、障がいのある方にとって、アクティブに楽しみ、いろんなことにチャレンジできる選択肢を増やすためのきっかけになれれば幸せです。サポート、応援していただいている皆さんに感謝し、モンゴルでの乗馬の旅に精いっぱい挑戦してきます。
モンゴル乗馬の旅プロジェクト 挑戦者 根本由香里

【根本由香里(ねもと・ゆかり)】
脳性麻痺(四肢麻痺・体幹障がい・構音障がい)を持つ、30歳。独学で3カ国語を習得して海外留学した経験もある努力家。帰国後、日本で運動に取り組む機会を探し求めたものの見つからず、5年間の引きこもり生活に。サクラボテラスの利用者となってライフスタイルが一変し、体を動かす喜びとともに本来の明るく活動的な姿を取り戻した。モンゴルで乗馬の旅に挑むプロジェクト発足とともに1年間の厳しいトレーニングをこなす。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/438968/LL_img_438968_3.jpg
モンゴルでの乗馬に挑戦する根本由香里さん(中央)と支援スタッフの皆さん

■法人概要
【一般社団法人 サクラボテラス】
代表者 : 代表理事 積田綾子
所在地 : 〒164-0003 東京都中野区東中野2-11-14
設立 : 2022年9月29日
事業内容: 「障がい者総合支援法」に基づく障がい福祉サービス
URL : https://www.su-clu-lab.com


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
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