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【写真特集】ラスベガスになれない「成金」マカオ
THE WORLD’S NEW GAMBLING CAPITAL?
Photographs by CHRISTIAN LUTZ
マカオを代表するカジノリゾートホテル、ウィン・マカオは金色に輝く「繁栄の木」が訪問者を出迎える。約10万枚の葉は24金や真鍮製だ
<世界中から観光客が集まるラスベガスと違って、マカオを訪れるのは本土の中国人、香港人、台湾人が大部分を占める>
香港とマカオの間を通って南シナ海に抜ける中国の大河、珠江。ここから眺めるマカオには中国の「成金」ぶりが透けて見える。特権的に許されているカジノ産業が、夢想を現実にしたようなカラフルな街をつくり上げた。その姿は、さながら珠江デルタに浮かぶ楼閣のようだ。
ポルトガル領時代の1847年に合法化されて以降、マカオのカジノは170年以上の歴史を持つ。1999年に中国に返還された後、カジノの独占市場が開放されると、空前のカジノリゾート建設ラッシュが起こった。豪華ホテル滞在と享楽生活を楽しむために訪れる観光客は、今や年間3500万人に上る。
マカオのカジノ開発は本場ラスベガスをモデルにしており、その後の急成長で、売上高は06年にラスベガスを上回る世界一に。ただ、イタリアのベネチアやフランスのエッフェル塔など、ヨーロッパの観光地を再現した街並みに高級ブランド店が立ち並ぶ姿には、どこかやぼったい雰囲気が漂う。世界中から観光客が集まるラスベガスと違い、マカオを訪れるのは本土の中国人や香港人、それに台湾人が大部分を占めている。
アメリカから中国へ、カジノ産業の主役が交代するのは、まだ先の話になりそうだ。



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