最新記事
シリーズ日本再発見

品川2分・夜10時――東京一便利な都市型エンタメ水族館

2016年11月30日(水)13時12分
長嶺超輝(ライター)

提供:アクアパーク品川(すべて)

<日本は「世界一の水族館大国」。東京には、品川駅から徒歩2分の好立地で、夜10時まで開いており、コンパクトで程よいサイズなのにイルカパフォーマンスも「世界初の水槽」もあるという、最先端の水族館がある> (上写真:イルカのしなやかな躍動感と、きらびやかな映像美。水と光と音が絶妙なハーモニーを織りなす「ザ スタジアム」の夜のイルカパフォーマンス)

【シリーズ】家族で楽しむTOKYOナイトスポット

 日本には、日本動物園水族館協会に所属するものだけでも62館、小規模な施設や複合的な施設も含めれば100館以上の水族館があり、人口あたりの館数で「世界一の水族館大国」といわれている。

 もしも東京に家族旅行に行くなら、ぜひとも水族館をスケジュールに組み入れるべきだ。なかでもお勧めしたいのは「アクアパーク品川」である。

 東海道新幹線の主要駅であり、羽田空港からも電車一本で繋がる"東京の玄関口"である品川。その品川駅から、徒歩わずか2分ほどとアクセスは抜群だ。そのうえ夜10時までと東京に5館以上ある水族館のなかで最も遅くまで開館しており、広すぎず、程よいサイズの施設であるため、丸一日を費やす必要もない。

 帰りの電車や飛行機までの待ち時間、あるいは夕食後の時間帯に気軽に立ち寄ることができると、国内外の観光客に人気の都市型エンターテインメント水族館なのだ。

 この水族館は、2005年に「品川アクアスタジアム」として開設され、10周年の節目で大幅なリニューアルが進められたのを機に、昨年夏、改称された。「国内外からの観光客をますます多く迎え入れるにあたって、今後の発展性を見据えての改装という意味合いもある」と、広報の山田亜希子氏は話す。

 品川プリンスホテルに併設された、地上2階の施設。コンパクトな作りの中に、最先端のテクノロジーを駆使した娯楽性がぎっしりと詰め込まれている。

 品川アクアスタジアム時代には、都心の屋内施設にあるとは思えない迫力と規模のスイング系ライドである「ポート・オブ・パイレーツ」や、海洋をモチーフにしたメリーゴーラウンドの「ドルフィンパーティー」など、4つの体験型アトラクションが1階に集結していた。しかし、1階の生物展示を大幅に増やすため、リニューアルでは人気の2大アトラクションを残して、全面的に改装したという(生物の展示数は、館全体で約230種から約350種に増加)。

【参考記事】温泉だけでなく、温泉地の「すべて」が詰まったテーマパーク

世界初のタッチパネル式水槽と独特のクラゲ展示

 では館内に入ってみよう。「ポート・オブ・パイレーツ」や「ドルフィンパーティー」を繋いで、1階フロアの主要な導線の役割を果たしているのが「マジカルグラウンド」と名付けられたエリア。

 季節にちなんだイメージの水棲生物が展示されているが、それだけではない。生花やアートワーク、プロジェクションマッピングが高度に融合された、新感覚のアクアリウムとなっている。

japan161130-2.jpg

タッチパネル式水槽に次々と映し出される情報に触れながら、その向こう側を泳ぐ生き物たちと親しむことができる

 ここに常設展示されているのが、世界初の「タッチパネル式水槽」だ。水槽のガラス面に触れると、展示生物にちなんだ映像や解説が全面にデジタル表示される。子供でも簡単に操作でき、直感的に情報を引き出すことができるので、生き物のことを楽しく学ぶことができそうだ。

【参考記事】子連れでも楽しい、東京で一番の夜景展望台へ!

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

仏エルメス、第1四半期は17%増収 中国好調

ワールド

ロシア凍結資産の利息でウクライナ支援、米提案をG7

ビジネス

北京モーターショー開幕、NEV一色 国内設計のAD

ビジネス

新藤経済財政相、あすの日銀決定会合に出席=内閣府
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 10

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中