最新記事
シリーズ日本再発見

いま、エナジードリンク時代が日本に到来している

2021年03月17日(水)16時40分
西田嘉孝

まさにエナジードリンクな新感覚「飲料系」たばこ

市場が加熱するエナジードリンクやゼリー系飲料の一方で、「休憩」のイメージが強いたばこでも、どんなシチュエーションで吸っているかを聞くと、実はエナジードリンクと似たような傾向が見えてくる。

もちろん喫煙の目的はさまざまであり、「気分を落ち着かせたいとき」や「リラックスしたいとき」に吸うという人も多いだろう。

しかし2020年を通して見れば、そうした目的で吸う人がわずかながら減っているのに対し、「前向きになりたいとき」や「成し遂げた・成功したとき」に吸うという人が増えているのだ(マーケティングリサーチ会社マーケティングアンドアソシェイツの調査より)。

そうした、いわば「気分を盛り上げたいとき」や「もうひとがんばりしたいとき」に、うってつけのフレーバーもある。

加熱式たばこ「プルーム・テック・プラス」専用のたばこカプセル「メビウス・エナジー・スパーク・ミント」と「メビウス・エナジー・ショット・ミント」だ。「スパーク」のほうは炭酸飲料がイメージされ、後口に残る爽快な刺激がくせになる。一方の「ショット」のテイストは、まさに私たちがよく知るエナジードリンク。シャープでキレのあるうまさと爽快感が特徴の、新感覚の飲料系フレーバーなのだ。

この2銘柄、昨年夏に期間限定で発売されたものだが、世の中の「エネルギー」人気も影響してか、好評を博してレギュラー化。3月5日から全国発売となった。

japan20210317energydrink-pic3.jpg

エナジードリンクをイメージしたたばこカプセル「メビウス・エナジー・スパーク・ミント」と「メビウス・エナジー・ショット・ミント」、利便性が増した新デバイスの「プルーム・テック・プラス・ウィズ」(手前) Newsweek Japan

最近ではリモートワークも当たり前になり、喫煙者にとっては、自宅で吸う機会が増えている。自宅での「もうひとがんばり」なシチュエーションでも、たばこのにおいをほぼ無臭にまで軽減した「プルーム・テック・プラス」は心強い味方と言えるだろう。

折しも今年2月には、「プラス」の専用のたばこカプセルが楽しめる「プルーム・テック・プラス・ウィズ」の全国発売がスタートしたばかり。「プルーム・テック・プラス」の機能はそのままに、携帯性や利便性を格段に進化させた加熱式たばこの新デバイスだ。

驚くほどコンパクトなのに、充電時間が短縮されているうえ、たばこカプセルやバッテリーの残量がひと目で分かるディスプレイも搭載している。

筆者も早速購入して使用しているが、「吸いたいタイミングで使えない」という状況を未然に防いでくれる残量ディスプレイは、これまでのデバイスになかったのが不思議なくらいに便利でありがたい。

また、電源のオン・オフもデバイス上部のボタンを3回連続で押すだけ。ゼロ秒起動なので、好きなときに好きな分だけ楽しめるのも嬉しいポイントだ。

今はもう「24時間戦う」時代ではなくなったかもしれない。だが、ようやく経済に明るい兆しが見えてきそうななか、日本のビジネスパーソンたちはさらなる「エネルギー」を求めている。

あらゆるアイテムが登場し、群雄割拠が続く日本の「エナジー系市場」に今後も注目だ。

japan_banner500-season2.jpg

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、イラン「無条件降伏」要求 最高指導者「

ワールド

習主席、中央アジア5カ国との条約に署名 貿易・エネ

ワールド

米軍、中東に戦闘機追加配備 イスラエル・イラン衝突

ビジネス

米5月の製造業生産、前月比0.1%上昇 関税影響で
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未満」の残念ジャパンの見本市だ
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高に…
  • 5
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 6
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 7
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 8
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 9
    アメリカは革命前夜の臨界状態、余剰になった高学歴…
  • 10
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中