コラム

ウィリアム王子、結婚は2013年?

2010年06月23日(水)12時00分

 6月21日に28歳になった英王室のウィリアム王子。誕生日を機に現在交際中のケイト・ミドルトンとの婚約が発表されるのではないかと注目が集まっていたが、結果は空ぶりに終わった。

 5年ほど前、ウィリアム王子は「結婚は28歳になってから、あるいは30歳くらい」と語っていたうえ、今年4月上旬には故ダイアナ元妃の伝記を手がけた編集者ティナ・ブラウンが「宮殿の日程表がなぜか空白になっている6月3~4日に婚約発表、11月に挙式」という予測を自身のブログに書いたことから、6月の動向が注視されていた。

 しかし6月3~4日は何事もなく過ぎ去り、先週は弟のヘンリー王子と一緒にサッカーW杯開催中の南アフリカやボツワナを訪問。誕生日の21日当日も、ウィリアム王子は英中部ショーベリーの空軍基地に戻り、いつも通りの訓練の1日を過ごした(現在、捜索救難ヘリコプターの操縦士になる訓練中)。

 まだ身を固める気分じゃないのか、単に優柔不断なのか。いずれにせよ、その点は父親のチャールズ皇太子とは大違いだ。故ダイアナ元妃とは80年7月に付き合い始め、翌年2月24日に結婚を発表、同年7月29日に「世紀の結婚式」を行った。しかしその後の顛末を考えると、ウィリアム王子が結婚に及び腰だとしても無理はない。父親のきょうだいのうち、離婚歴がないのは叔父のエドワード王子だけとなるとなおさらだ。

 一部では、2013年まで結婚しないという予測もある。来年はエリザベス女王の夫フィリップ公が90歳を迎え、12年にはエリザベス女王の即位60周年とロンドン五輪が控えているので王室は公務で大忙し。ウィリアム王子本人も、今秋からは救難活動などの軍務を本格化する予定で、任務が終了するのは2013年の春だ。その後に結婚したとしても、ウィリアム王子もミドルトンも31歳で、チャールズ皇太子が結婚した年(32歳)より若いことを考えると、十分あり得る選択肢だ。

――編集部・佐伯直美

このブログの他の記事も読む

プロフィール

ニューズウィーク日本版編集部

ニューズウィーク日本版は1986年に創刊。世界情勢からビジネス、カルチャーまで、日本メディアにはないワールドワイドな視点でニュースを読み解きます。編集部ブログでは編集部員の声をお届けします。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシア軍は全戦線で前進、兵站中心地で最も激しい戦闘

ワールド

シリア、イスラエルとの安保協議「数日中」に成果も=

ビジネス

米小売業者、年末商戦商品の輸入を1カ月前倒し=LA

ワールド

原油先物ほぼ横ばい、予想通りのFRB利下げ受け
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 5
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 7
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story