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街に住居に公園に...今日の防犯対策に生かされる「城壁都市のDNA」 理にかなっている理由とは?
2025年01月16日(木)10時15分
さらに、ここには遊具を背にしたベンチがフェンス外周に置かれている。こうすることによって、物色中の犯人にいち早く気づける。SP(要人警護官)の立ち位置や視線方向と同じスタンスのベンチだ。これも城壁に立つ見張りのイメージと重なる。子供を守りたければ、子供を見るのではなく、子供を見ている人を見なければならない、というわけだ。この遊び場は、物色も接触も困難な「入りにくく見えやすい場所」である。
このように、海外では犯罪機会論が自然に(無意識に)実現されてきた。しかし、日本ではそうはならない。日本人が意識して取り組まなければ、安全な場所は作れないのである。
この筆者のコラム
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