コラム

「前線はあらゆる場所にある」...史上初のMI6女性長官が警告する、テクノロジーと安全保障の関係性

2025年12月16日(火)17時00分

誰が最も優れた知恵を持ってテクノロジーを導くのか

メトレウェリ氏は国内治安情報機関の英保安局(MI5)で局長級の役職を務めた経験もあり、対外諜報と国内防諜の両方に精通する。

「いくつかのアルゴリズムは国家と同じくらい強力になっている」と指摘した上で「21世紀の決定的な課題は誰が最も強力なテクノロジーを行使するかではなく、誰が最も優れた知恵を持ってそれを導くかということだ」と問いかける。


「私たちの安全、繁栄、人間性はそこにかかっている。世界を形成する底流にどう対処するかについてこれからの選択を迫られている」

「虚偽は事実よりも速く拡散し、社会の信頼と共有された真実を崩壊させる時代だからこそ、未来がどう展開するかを決めるのは私たちが共有する人間性の再発見であり、耳を傾ける能力であり、勇気なのだ」

「私たちを定義するのは、何ができるかではなく、何を選択するかだ。その選択、すなわち人間の主体性(ヒューマン・エージェンシー)の行使は世界を形作ってきたし、これからも世界を形作っていくだろう」とメトレウェリ氏は力説した。

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プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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