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「前線はあらゆる場所にある」...史上初のMI6女性長官が警告する、テクノロジーと安全保障の関係性
誰が最も優れた知恵を持ってテクノロジーを導くのか
メトレウェリ氏は国内治安情報機関の英保安局(MI5)で局長級の役職を務めた経験もあり、対外諜報と国内防諜の両方に精通する。
「いくつかのアルゴリズムは国家と同じくらい強力になっている」と指摘した上で「21世紀の決定的な課題は誰が最も強力なテクノロジーを行使するかではなく、誰が最も優れた知恵を持ってそれを導くかということだ」と問いかける。
「私たちの安全、繁栄、人間性はそこにかかっている。世界を形成する底流にどう対処するかについてこれからの選択を迫られている」
「虚偽は事実よりも速く拡散し、社会の信頼と共有された真実を崩壊させる時代だからこそ、未来がどう展開するかを決めるのは私たちが共有する人間性の再発見であり、耳を傾ける能力であり、勇気なのだ」
「私たちを定義するのは、何ができるかではなく、何を選択するかだ。その選択、すなわち人間の主体性(ヒューマン・エージェンシー)の行使は世界を形作ってきたし、これからも世界を形作っていくだろう」とメトレウェリ氏は力説した。
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