ボーイングとエンブラエル統合でMRJが大ピンチ? 頭をよぎる過去の失敗

MRJは2010年9月に製造を開始した REUTERS-Yuriko Nakao
<1800億円の赤字を出して撤退したビジネス・ジェット事業のケースとMRJが置かれた状況には共通点がある>
苦戦が続く日の丸ジェット「MRJ」にとって、さらに厳しいニュースが飛び込んできた。最大のライバルであるブラジルのエンブラエルが米ボーイングとの経営統合に向けて動き始めたのである。ブラジル政府が難色を示しており、実現するのかは不透明な状況だが、世界の航空機産業が機体の種類(サイズ)を超えた統合に向けて動き始めたことは間違いない。
航空機産業はコモディティ化で寡占化が進む
航空機世界最大手の米ボーイングがブラジルの航空機メーカーであるエンブラエルとの提携交渉を進めていることが明らかとなった。ブラジル政府が難色を示しているとされ、最終的に経営統合が実現するのかはまだ分からない。
だが航空機産業の市場動向を考えれば、ボーイングとエンブラエルが統合に向けて動き出すのはごく自然なことであり、仮に今回の統合が失敗しても、基本的な流れは変わらないと筆者は見ている。最大の理由は航空機のコモディティ(汎用品)化である。
現在、大型・中型旅客機の分野では、ボーイングと欧州エアバスの2社が圧倒的な地位を占めている。唯一の例外は、FAA(米連邦航空局)の型式証明とは異なる独自の基準を採用している中国市場で、2社の航空機に混じって中国製の航空機が空を飛び始めている。しかし、それ以外の地域では、ボーイング製かエアバス製であることがほとんどといってよい。
一方、小型機(リージョナル・ジェット)の分野では、エンブラエルのシェアが高く、カナダのボンバルディアがこれを追うという図式になっている。
かつて航空機産業には多数のメーカーが存在していたが、数社にまで絞られてきた最大の理由は、産業構造の質的な変化である。
小泉氏も高市氏も「大差なし」なのは、なぜ? 異例の総裁選に表れた「自民党の限界」 2025.10.02
「史上最高値」の株高を、日本は喜んでいいのか? 従来の価値観では全体像を見誤るリスクが 2025.08.29
-
生成AI商材/大手外資系「インサイドセールス「SV候補」」/その他コンサルティング系
ブリッジインターナショナル株式会社
- 東京都
- 年収340万円~450万円
- 正社員
-
外資金融機関での施設警備スタッフ/経験歓迎/賞与支給/教育制度あり/夜勤あり/稼げる仕事
株式会社G4S Secure Solutions Japan
- 東京都
- 月給35万円~37万円
- 正社員
-
外資金融機関での施設警備スタッフ年収472万可能/丁寧な研修あり/高収入/夜勤あり/賞与支給/経験スタッフ
株式会社G4S Secure Solutions Japan
- 東京都
- 年収442万4,000円~472万円
- 正社員
-
外資金融機関での施設警備員年収472万可能/夜勤あり/サポート体制万全/高時給/賞与支給/経験スタッフ
株式会社G4S Secure Solutions Japan
- 東京都
- 年収442万4,000円~472万円
- 正社員