コラム

メーガン妃とハリー王子、よくできたドラマのようなインタビュー?「彼は私を抱きしめてくれた」

2021年03月08日(月)21時49分

そして、父のチャールズ皇太子と兄のウイリアム王子について、自分と同じように囚われていて、離れることができず、かわいそうだと思っていると話した(huge compassionと言っているので、とてつもなく大きい、思いやりをもった憐れみの感情を意味する)。

ハリー王子は祖母のことは温かく話すが、父親である将来の国王について聞かれると、すぐに痛みの表情が現れ、「たくさんの傷つくことがあった」と言っている。

夫妻は「できる限りの敬意を持って」イギリスを出国し、今まさに彼らが言っているようなことから王室を「守ろうとした」と述べた。

さらに、メーガンさんは、イギリスの暮らしで自殺願望があったと語った。「私はもう生きていたくなかった」「それはとてもはっきりしていて、リアルで恐ろしい、絶え間ない思考でした。そして、私は覚えています。彼がどうやって私を抱きしめてくれたか、私は覚えています」といって涙ぐんだ。

ハリー王子は「私たちを誇りに思います」と、メーガンさんは、二人の物語はどんなおとぎ話よりも大きいという。

母ダイアナさんのことで傷ついたハリー王子をメーガンさんは救い、人種問題で傷ついたメーガンさんをハリー王子は救ったという物語であるようだ。

他に自分たちを苦しめたメディアの話、結婚式での秘話なども語られた。

全体として、ドラマのように、非常に上手に組み立てられたインタビューであった。

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

※筆者の記事はこちら


プロフィール

今井佐緒里

フランス・パリ在住。個人ページは「欧州とEU そしてこの世界のものがたり」異文明の出会い、平等と自由、グローバル化と日本の国際化がテーマ。EU、国際社会や地政学、文化、各国社会等をテーマに執筆。ソルボンヌ(Paris 3)大学院国際関係・欧州研究学院修士号取得。駐日EU代表部公式ウェブマガジン「EU MAG」執筆。元大使インタビュー記事も担当(〜18年)。ヤフーオーサー・個人・エキスパート(2017〜2025年3月)。編著『ニッポンの評判 世界17カ国レポート』新潮社、欧州の章編著『世界で広がる脱原発』宝島社、他。Association de Presse France-Japon会員。仏の某省庁の仕事を行う(2015年〜)。出版社の編集者出身。 早稲田大学卒。ご連絡 saorit2010あっとhotmail.fr

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