コラム

銃の脅威で高校を退学した息子、その後の学びはどうすれば?

2022年03月14日(月)21時20分

A:銃による暴力が蔓延する社会で、子供たちの学びをいかに守るか──実に大きな問題です。息子さんの気持ちを尊重して退学させたのは正しい判断だったと思います。大切なのは、あなたが彼の不安を気に掛けていると示したことです。それに学校をやめたからといって、ずっとホームスクーリングにすると決める必要はありません。

今後は息子さんに、社会変革を目指す学生組織への参加を促すのもいいでしょう。多くの学校に、銃規制を訴える学生団体「スチューデンツ・デマンド・アクション」の支部があります。若者たちは、個人の努力では何も変えられないという無力感を抱えています。でも息子さんには、不安を抱えているのなら希望が持てるよう自分から行動すべきであることを教えてあげてください。問題解決に向けて具体的な努力をしていれば、息子さんも今より明るい気持ちになり、安心感を得られるかもしれません。

ジョン・エリック・ボナ(高校教師、スレート誌人生相談員)

©2022 The Slate Group

<本誌2022年3月8日号掲載>

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