コラム

私の学校生活を台無しにした差別的いじめっ子が教師になっていた

2021年11月01日(月)17時40分

PHOTO ILLUSTRATION BY SLATE. PHOTO BY DRAGANA991/ISTOCK-GETTY IMAGES PLUS-SLATE

<彼女は私の3つの特徴──浅黒い肌、「変な」姓、「醜い」髪──を認識して、いじめ抜きました。先生たちは助けてくれませんでした。その彼女が近くで小学校の先生をしています>

Q:子供の頃、アメリカの南部に近い町に住んでいました。初めて学校に行った日、リサ(仮名)が私たち親子を見て人種差別の標的になる3つの特徴を認識したのです。浅黒い肌、「変な」姓、「醜い」髪。以来、彼女は私をいじめ抜きました。私と仲良くする子にまで嫌がらせをするんです。私は学校が嫌いになり、毎日のように泣いていました。先生たちは助けてくれなかった。リサは白人だし、私のことなど知らないふりをしていた。ようやくわが家は引っ越し、その後彼女のことは忘れていました。

そして先日、そのリサがうちの近くの小学校の先生になっていることを知ってしまいました。私は教育委員会に知らせようと思います。彼女が一生罪を負うべきだとは思わないし、今どういう人間になっているかは分からない。素晴らしい教師になっているのかもしれない。でも彼女の生徒たちは私がいじめられたのと同じ年頃です。学校に知らせて、子供たちの様子に気を付けてほしいのです。ただ、少し迷っています。知らせるべきなのかどうか。まともに対応してくれるでしょうか。

── 元いじめられっ子

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スレート誌人生相談員

育児や家庭生活から人間関係、セックスまで、誰にも言えないあらゆる悩みに米作家やライターが答えます。

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