コラム

「身内の死」続きで動揺する4歳の娘 近々、愛犬を安楽死させることは事前に伝えるべき?

2020年06月05日(金)17時10分

A:子供はある時点で親がいつか死ぬことを知り、怯えます。おとぎ話やディズニー映画にはそんな恐怖と折り合いをつけさせる効果があるといいますが、過敏な子に『バンビ』や、父ライオンが死ぬ『ライオン・キング』はキツい。うちの娘もそうでした。娘は実の子ですが、ジニーの年頃には友達の家に忘れた帽子の身の上を案じていました。ジニーがあなたの死に怯えるのは当然で、次は自分の死に怯えます。でも私たちはみんな、愛する人はいつか死ぬと知りながら生きるすべを身に付けるのです。

ジニーが愛犬サニーの死に、前の犬が死んだとき以上の衝撃を受けるとは思えません。ジニーはこの世に「ずっと」ということはないという現実を学んでいます。安楽死させるタイミングについては、あなたのお母さんに賛成です。嘘はいけませんが、ジニーは安楽死のことを理解できる年ではないので、ただ「悲しいけれどサニーが死んだの」と伝えましょう。

──ミシェル・ハーマン(小説家)

©2020 The Slate Group

<本誌2020年4月28日号掲載>

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