イエメン、分離派抑え込みに作戦実施 「平和的」と主張
内戦状態が続く中東イエメンの政権は2日、分離派「南部暫定評議会」(STC)を抑え込むための作戦を実施したと発表した。(2026年 ロイター/Fawaz Salman)
[ドバイ 2日 ロイター] - 内戦状態が続く中東イエメンの政権は2日、分離派「南部暫定評議会」(STC)を抑え込むための作戦を実施したと発表した。
サウジアラビアとの国境に近いハドラマウト州の知事はイエメンテレビでの演説で、作戦は混乱に陥るのを防ぐための平和的なものであり、宣戦布告ではないと主張。一方、STCの高官は、作戦発表後にイエメンの政権を支援するサウジが7回の空爆を実施したとし、作戦は平和的なものではなかったとロイターに話した。
イエメン国内では、アラブ首長国連邦(UAE)が支援するSTCが勢力を拡大。サウジとUAEは近年、石油生産の割当や地政学上の問題を巡って足並みの乱れが生じており、イエメン情勢を巡っても、こうした亀裂の深刻化が目立っている。
イエメン政府は2日、STCが昨年12月に南部広域を掌握したことを受け、秩序回復のためハドラマウト州知事に「祖国防衛」軍の掌握を指示したとの声明を発表。知事はその後、同州で最重要の軍駐屯地を掌握したと発表した。これに対し、STCの高官は「実際に意図していない平和的作戦を発表し、国際社会を欺いた」と指摘した。
情報筋によると、作戦に合わせ、イエメン軍の装甲車も展開したという。ハドラマウト部族の報道官によると、同州の空港では現在も空爆が続いている。
サウジは空爆に関するコメント要請に即座に応じなかった。死傷者の有無は分かっていない。
UAE政府当局者は2日の状況に直接言及せず「UAEは、平和への唯一の持続可能な道として、対話や緊張緩和、国際的に支持されたプロセスへの取り組みを続けている」と表明した。
UAEは先週、イエメンに派遣している部隊を撤退させると発表。ただSTC報道官は2日、イエメン軍が全域で警戒態勢にあるとし、強硬な対応も辞さないとの姿勢をXで警告した。
混乱を受け、イエメン各地を結ぶアデン国際空港は1日から運用が停止されている。





