今年のシンガポール成長予想、4.1%に上方修正=中銀調査
12月17日 シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)が17日公表した第4・四半期エコノミスト調査では、2025年の国内総生産(GDP)伸び率見通しは4.1%と、前回の2.4%から上方修正された。写真は2020年11月、ケッペル港で撮影(2025年 ロイター/Edgar Su)
[シンガポール 17日 ロイター] - シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)が17日公表した第4・四半期エコノミスト調査では、2025年の国内総生産(GDP)伸び率見通しは4.1%と、前回の2.4%から上方修正された。26年については2.3%にやや鈍化するとの見通しが示された。
今回の調査では大半の回答者がシンガポールにとって最大の下振れリスクとして地政学的緊張を挙げ、10人中4人が人工知能(AI)バブル崩壊の可能性を指摘した。一方、AIがけん引するハイテクサイクルの持続的な好況と底堅い世界成長は潜在的な上方リスクと見なされた。
調査では、第4・四半期GDPは前年同期比3.6%増と予想された。
MASは10月の金融政策決定会合で金融政策を据え置いた。今回の調査でエコノミスト全員が来年1月の会合では政策変更はないと予想し、4月会合でも変更なしとの予想が大半だった。ただ来年7月の会合では引き締め予想が11%を占めた。
今年のインフレ率の予想中央値はコア指数と総合指数がそれぞれ0.7%と0.9%の上昇で、前回調査と変わらず。来年はコア指数が1.3%、総合指数は1.5%にそれぞれ上昇すると予想された。
MASは10月、今年のコア指数は「平均0.5%前後」、総合指数は「平均0.5─1.0%」との見通しを示していた。
調査はエコノミスト20人を対象に11月21日に実施された。





