ニュース速報
ワールド

香港最後の民主派政党解散、中国政府締め付けで活動不能

2025年12月15日(月)07時07分

写真は12月14日、香港で記者会見する民主党の羅健熙主席ら。REUTERS/Joyce Zhou

Jessie Pang James Pomfret

[香港 14日 ロイター] - 香港民主派の有力政党として唯一存続していた民主党が14日の臨時党大会で解散を正式に決定した。中国政府からの圧力が背景にあったもようだ。

民主党は、英国による香港返還前の1994年に結成された。一時は立法会(議会)で最大勢力となり、中国政府に対して民主的な改革や自由の擁護を訴える旗頭の役割を担った。

しかし2019年の大規模な民主化要求デモの後、中国政府が香港国家安全維持法(国安法)の施行などを通じて民主派への締め付けを強め、次第に活動余地が狭められた。

民主党幹部の胡志偉氏、何俊仁氏、黄碧雲氏、林卓廷氏らは、国安法の下で投獄ないし拘留されている。

こうした中で民主党の羅健熙主席は党大会後に会見を開き、党員投票で解散が決まったと説明した。

羅氏は「この30年間、香港の人々とともに歩んできたことはわれわれにとって最大の名誉だった。これまで常に香港と香港市民の幸福をわれわれの指針としてきた」と振り返った。

複数の党幹部は以前ロイターに、中国当局ないしその関係者から、党を解散しなければ逮捕の可能性を含めて重大な結果を招くと伝えられていたと明かしている。

一方、元党主席で民主派指導者の1人として知られた劉慧卿氏は「香港のために多大な働きをしてきた組織がなぜこのような結末を迎える必要があるのか。非常に問題だ」と語った。

劉氏は「われわれは一度も民主主義を手に入れることも、政府を選ぶ機会を得ることもできていない。『一国二制度』の原則がこれ以上縮小しないよう願っている。さらに多くの人々が逮捕されないことも希望する」と訴えた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中東紛争4日目、攻撃広がり犠牲増加 想定以上に作戦

ビジネス

ニデック第三者委「永守氏が一部不正容認」、業績圧力

ビジネス

ユーロ圏消費者物価、2月1.9%に加速 懸念される

ビジネス

中東紛争でインフレ加速も、世界経済への打撃は軽微=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医師が語る心優先の健康法
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 6
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 9
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 10
    ドバイの空港・ホテルに被害 イランが湾岸諸国に報…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 7
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 8
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 9
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 10
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中