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米地裁、トランプ氏のLAへの派兵中止命じる 大統領権限逸脱と判断

2025年12月11日(木)03時09分

米カリフォルニア州の連邦ビル外に立つカリフォルニア州兵。2025年6月18日撮影。REUTERS/Mike Blake/File Photo

[10日 ロイター] - 米西部カリフォルニア州の連邦地裁は10日、トランプ大統領によるロサンゼルスへの州兵派遣を中止し、州兵を州知事の指揮下に戻すよう命じた。州が管理する州兵は特定の状況下で連邦政府の指揮下に入る可能性があるものの、大統領がこうした権限を逸脱したと判断した。

連邦地裁のチャールズ・ブレイヤー判事は、不法移民取り締まりへの抗議デモに対応するため州兵部隊を派遣した行為は権限の逸脱に当たると判断。抗議活動が政府に対する反乱であり、派遣は正当だとする政権側の主張を裏付ける証拠はないと述べた。

緊急時に大統領が州兵部隊を掌握する決定に関して裁判所が審査する権限はないとする政権側の主張も退け、大統領権限への過度な解釈だと指摘した。

今年8月のトランプ政権による2026年2月2日までカリフォルニア州兵300人を連邦管理下に置く命令を差し止めるよう、カリフォルニア州のニューサム知事が提訴していた。

トランプ氏は、国内の治安対策や抗議デモからの連邦資産や職員保護の名目で、主に民主党が地盤とする都市に州兵を派遣。ロサンゼルスのほか、中西部イリノイ州シカゴや西部オレゴン州ポートランドなど州兵派遣を受けた地域の首長らは、派遣は不要だと表明。概して平穏な抗議活動での個別の暴力を誇張し、派遣を正当化しているとしてトランプ氏を非難していた。

ロイター
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