トランプ政権の風力発電プロジェクト承認停止は無効、地裁判断
12月8日、米マサチューセッツ州ボストンの連邦地方裁判所は、新規風力発電プロジェクトの承認を停止するトランプ政権の命令を無効とする判断を下した。写真は、米イリノイ州ブルーミントン郊外に点在する風力タービン。8月撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
Nate Raymond Nichola Groom
[ボストン 8日 ロイター] - 米マサチューセッツ州ボストンの連邦地方裁判所は8日、新規風力発電プロジェクトの承認を停止するトランプ政権の命令を無効とする判断を下した。大統領令を実行しようとする各省庁の取り組みは違法かつ恣意的だとした。
内務省、商務省、環境保護局などの政府機関はリースや許可手続きの見直しが完了するまで、陸上および洋上の風力発電プロジェクトに必要な全ての新規承認を停止する命令を実施してきた。
地裁判事は、提訴した民主党が主導する17の州とコロンビア特別区の立場を支持し、これらの政府機関はトランプ大統領が1月20日の就任初日に出した大統領令を実行するために取った行動について、合理的な説明をすることができなかったと判断した。
訴訟を主導しているニューヨーク州のジェームズ司法長官は「気候危機に対処するわれわれの取り組みにおける大きな勝利」とソーシャルメディアに投稿した。
ホワイトハウスのロジャース報道官は声明で、トランプ氏はこの大統領令を通じて「経済と国家安全保障を守るため、米国のエネルギー優位性を解き放った」と述べた。





