中国外相「日本が軍事的に脅かしている」、独外相との会談で発言
中国の王毅外相、10月27日撮影。 REUTERS/Maxim Shemetov
[北京 9日 ロイター] - 中国の王毅外相は8日に北京で行われたドイツのワーデフール外相との会談で、日本が中国を軍事的に脅かしており、「全く容認できない」と述べた。
日本の防衛省によると、中国軍機が6日午後、沖縄本島南東の公海上で自衛隊の戦闘機にレーダーを照射した。日本は危険な行為と非難しているが、中国は事前に発表していた空母艦載機の飛行訓練を実施していた際に自衛隊機が何度も接近して妨害したと主張している。
台湾有事を巡る高市早苗首相の発言を受けて、日中関係はこの1カ月で悪化している。
中国国営の新華社によると、王氏はワーデフール氏との会談で、今年が第二次世界大戦終結80周年であることを踏まえ、日本は「敗戦国として」より慎重に行動すべきだったと指摘。
「しかし今、現在の指導者は、日本が半世紀にわたり植民地支配し、中国国民に対して数え切れないほどの犯罪を犯してきた台湾問題を利用して、問題を引き起こし、中国を軍事的に脅かそうとしている。これは全く容認できない」と述べた。
また、日本の「現在の指導者は最近、台湾に関する仮定の状況について無謀な発言をした」とし、台湾が中国の領土であることは「一連の確固たる歴史的・法的事実によって、明白かつ不可逆的に確認されている」と語った。





