ガザ交渉「正念場」、仲介国カタール首相 「停戦まだ完全ではない」
パレスチナ自治区ガザの停戦を巡り、仲介国カタールのムハンマド首相は6日、交渉は「重大な場面」を迎えているとの認識を示した(2025年 ロイター/Ibraheem Abu Mustafa)
[ドーハ 6日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザの停戦を巡り、仲介国カタールのムハンマド首相は6日、交渉は「重大な場面」を迎えているとの認識を示した。
カタールで開催されたドーハ・フォーラムでのパネルディスカッションで、ムハンマド首相は、仲介国は停戦を次の段階に進めるべく取り組んでいると語った。
停戦が10月10日に発効して以来、暴力は沈静化しているものの、完全には停止しておらず、6日には少なくとも7人が死亡したと報告されている。
ムハンマド首相は「今が正念場だ。まだそこには至っていない。今の状況は(戦闘の)一時停止だ」と指摘。「まだ停戦とは言えない。ガザに安定が戻り、人々が自由に出入りできるようになり、イスラエル軍が完全に撤退するまでは、停戦は完了しない」などと訴えた。
米国が主導する和平計画の次の段階に関する交渉は続けられている。4日には、イスラエルの代表団がカイロで、ガザで死亡した人質の最後の1人の遺体返還に関して仲介国との協議を行った。人質全員が返還されれば和平合意の「第一段階」が達成されることになる。





