サウジアラビア、26年度予算で440億ドルの赤字予測

リヤドで５月撮影。REUTERS/Hamad I Mohammed

Timour Azhari　Rachna Uppal

[リヤド ２日 ロイター] - サウジアラビアは２日承認した２０２６年度の国家予算で、財政赤字額が１６５０億リヤル（４４０億ドル）、国内総生産（ＧＤＰ）に対する比率が約３．３％になると予測した。財政赤字は非石油部門の歳入の拡大を目指して産業や物流のような優先分野に歳出をシフトさせるため、今年度推定の２４５０億リヤルから減少すると見込んでいる。

２６年度の歳出は１００億リヤルと想定され、今年度推定の１兆３４００億リヤルより少ない。一方、歳入は１兆１５００億リヤルと予測され、今年度推定の１兆１０００億リヤルをわずかに上回る。

ジャドアーン財務相は１日の記者会見で「これは計画的な赤字だ。政策選択として２８年度まで赤字を続ける」と述べた。

２５年度の財政赤字は当初の目標の１０１０億リヤルの２倍以上に跳ね上がり、ＧＤＰ比で５．３％と当初目標の２．３％から拡大すると見込まれる。

公的債務は２５年末までに約１兆５０００億リヤルに達すると予測され、ＧＤＰ比で３１．７％となり２４年の１兆２０００億リヤルから増加する。