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中国製食用油、米輸入すでに急減 トランプ氏脅しに業界冷ややか

2025年10月15日(水)17時47分

10月15日、トランプ米大統領は中国製食用油の輸入停止を検討していると明らかにしたが、業界関係者によると、米国向けの食用油輸出は過去1年ですでに急減している。写真は米国と中国の旗。2024年11月撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)

[ワシントン/北京 15日 ロイター] - トランプ米大統領は中国製食用油の輸入停止を検討していると明らかにしたが、業界関係者によると、米国向けの食用油輸出は過去1年ですでに急減している。

トランプ氏は14日、自身の交流サイト(SNS)に「中国が意図的に米国の大豆を購入せず、大豆農家に困難をもたらしていることは、経済的に敵対的な行為だと考えている」と投稿。「報復として、食用油やその他の貿易の要素について、中国との取引を停止することを検討している」と述べた。

米国は中国の使用済み食用油(UCO)にとって最大の市場であり、2024年には過去最高の127万トン(11億ドル)を輸入した。しかし中国が昨年末に税還付を削減し、米国が今年、中国製品に関税を課したことを受け、今年1─8月の輸入量は65%減の29万0690トン(2億8670万ドル)にとどまった。

中国のUCOトレーダー2人は、トランプ氏の発言が市場に与えた影響は「最小限」との見方を示した。このうちの1人は「米国はいずれにせよ中国からの輸入を事実上停止しており、影響はトランプ氏の脅しと同じくらい空虚だ」と述べた。

別のトレーダーは「国内メーカーは現在、主に欧州からの注文を受けており、米国市場はもはや考慮していない」と話した。

ロイター
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