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中国、政府非公認教会の牧師数十人拘束

2025年10月13日(月)16時50分

 中国の警察は週末、中国政府の認可を受けていないシオン教会の創設者、金明日牧師(写真)ら数十人を拘束した。北京で2018年8月撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)

Laurie Chen

[北京 13日 ロイター] - 中国の警察は週末、中国政府の認可を受けていない教会の牧師数十人を拘束した。教会のスポークスマンと親族が明らかにした。

政府非公認のシオン教会の創設者、金明日牧師が10日夕方、広西チワン族自治区北海の自宅で身柄を拘束された。

教会のスポークスマンは「今年の宗教弾圧の新たな波の一環だ」と述べ、警察はここ数カ月、150人以上の信者を尋問し、日曜礼拝での嫌がらせを強めていたと指摘した。

シオン教会は、50近くの都市に約5000人の信者を擁する。

スポークスマンによると、ほぼ同時期に全国で30人近くの牧師や教会員が当局に拘束された。その後5人釈放されたが、牧師や教会指導者約20人が拘留されたままだという。

スポークスマンがロイターに提供した拘留通知書によると、金牧師は「情報ネットワークの違法使用」の疑いで北海市の拘置所に拘留されている。この罪は最高7年の禁固刑が科される可能性がある。

公式発表によると、中国には政府公認の教会に登録されたキリスト教徒が4400万人以上おり、大半はプロテスタント。しかし中国共産党の管轄外で活動するキリスト教徒は数千万人いると推定されている。

ロイター
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