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中国、レアアース規制報復巡り米を「偽善的」と非難 対抗措置示唆

2025年10月12日(日)14時39分

 中国商務省は12日、同国のレアアース(希土類)輸出規制は「正当」と主張した。同規制を巡り、トランプ米大統領が中国製品に新たな高関税を課すと発表したことを受けた。写真は中国江蘇省連雲港市の港湾で、輸出用のレアアース元素を含む土壌を運搬する様子。2010年10月撮影(2025年 ロイター)

Eduardo Baptista

[北京 12日 ロイター] - 中国商務省は12日、同国のレアアース(希土類)輸出規制を巡りトランプ米大統領が中国製品に高水準の追加関税を課すと表明したことを受け、偽善的だと非難した。規制の正当性を主張したが、米国製品への新たな関税導入は見送った。

その上で、「高関税を課すと軽々しく脅すのは中国への正しい対応ではない。関税戦争に関する中国の立場は一貫しており、われわれは戦いたくないが、戦うことを恐れてはいない」と述べ、米国が方針を改めない場合、中国は相応の措置を取ると表明した。

同省は、レアアース輸出規制はスペインのマドリードで先月行われた米中貿易協議以降の一連の米国の措置に沿ったものだと説明。米国の貿易制限リストに中国企業が追加されたことや、中国船に対する入港手数料の徴収を例に挙げ、「これらの行動は中国の利益を著しく損ない、二国間の経済貿易協議の雰囲気を悪化させた。中国はこれらに断固反対する」と述べた。

ただ、米国のこうした行動を重要鉱物の輸出規制と明確に結び付けることは避け、「軍事紛争が頻発している」時期にこれらの金属が軍事用途に利用されることへの懸念が規制の動機となっていると述べた。

世界の産業チェーンとサプライチェーンの安全と安定の確保を強化するため、全ての国と輸出規制に関する対話を深める用意があるとした。

中国は9日、レアアースの輸出管理強化を発表。トランプ氏は10日、中国の措置について「衝撃的だった。貿易で極めて攻撃的な姿勢を取った」と批判し、対抗措置として11月1日付で中国からの輸入品に100%の追加関税を課すと表明した。

ロイター
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