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米政府、豪重要鉱物企業の株式取得を打診 中国依存低減に向け

2025年10月02日(木)14時12分

 10月2日、米政府がオーストラリアの重要鉱物企業の株式購入を打診したと、最近訪米した豪資源企業の幹部らが明らかにした。写真はワシントンの連邦議会議事堂。1日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)

Melanie Burton

[メルボルン 2日 ロイター] - 米政府がオーストラリアの重要鉱物企業の株式購入を打診したと、最近訪米した豪資源企業の幹部らが明らかにした。米国は、中国に依存しない重要鉱物のサプライチェーン構築を目指している。

中国は大半の重要鉱物の生産国であり、トランプ米政権による関税引き上げ措置に対抗してレアアースなどの重要鉱物の輸出を制限した。

インターナショナル・グラファイトのアンドリュー・ワーランド最高経営責任者(CEO)は、米当局者から「提案を持ってくれば、既存の予算やプログラムで対応できないか検討する」と伝えられたとロイターに語った。ワーランド氏も参加した豪重要鉱物企業15社からなる代表団は先月、ワシントンとニューヨークを訪問し、米政権高官らと面会した。

同じく訪米したコバルト・ブルーのアンドリュー・トンCEOは「大きな収穫は、米政府がビジネスに対してオープンであり、ケースバイケースで適切な資金調達手段を用いるという点だ」と語った。

米政府は既に、米国に上場する重要鉱物企業の株式を取得している。米エネルギー省は最近、カナダの鉱山会社リチウム・アメリカズの5%株式を取得した。

ロイター
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