原油先物4日ぶり反発、対ロシア産原油制裁強化の観測で

アジア時間の原油先物は、ロシア産原油に対する制裁が強化されるとの見方から4日ぶりに反発した。写真はロシア・タタールスタン共和国のアルメティエフスク郊外の油田。7月撮影(2025年 ロイター)
Yuka Obayashi
[東京 2日 ロイター] - アジア時間の原油先物は、ロシア産原油に対する制裁が強化されるとの見方から4日ぶりに反発した。ただ、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の増産見通しが上値を抑制した。
0116GMT(日本時間午前10時16分)時点で、北海ブレント先物は0.15ドル(0.2%)高の1バレル=65.50ドル。米WTI先物は0.14ドル(0.2%)高の61.92ドル。
日産証券インベストメントの菊川弘之チーフストラテジストは、WTIが60ドルのサポート水準に近づくにつれて買い意欲が高まったほか、地政学リスクの高まりやロシア原油に対する制裁強化の観測も支援材料になったと述べた。
主要7カ国(G7)は1日、ロシア産原油購入を拡大し続けている国や迂回を支援している国を標的とすることで、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの圧力を強める共同措置を取ると表明した。
また米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、米国がウクライナに対し、ロシアのエネルギーインフラを長距離ミサイルで攻撃するための情報を提供すると報じた。