米エネルギー省、76億ドルの資金支援撤回 水素ハブ事業など対象か

　１０月１日、米エネルギー省は、数百のエネルギープロジェクトに対する７５億６０００万ドルの資金支援を取り消すと発表した。写真は、米ミシガン州イースト・チャイナ・タウンシップの高圧送電線。３月撮影（２０２５年　ロイター/Rebecca Cook）

［ワシントン　１日　ロイター］ - 米エネルギー省は１日、数百のエネルギープロジェクトに対する７５億６０００万ドルの資金支援を取り消すと発表した。納税者に十分な利益をもたらさないとしている。

同省は声明で、２２３件のプロジェクトに対する資金支援を取り消すと発表。具体的なプロジェクトは明らかにしていないが、同省でクリーンエネルギー、効率化、送電網整備、先端研究、製造、化石燃料を担当する６つの部門が拠出してきた資金だと説明した。

ブルームバーグは先に、対象事業にはカリフォルニア州と太平洋岸北西部で計画されている水素ハブへの資金支援も含まれると報じた。

カリフォルニア州のニューサム知事（民主党）は、同州の水素ハブに１２億ドルを拠出する約束を取り消したとして政権を批判した。

米行政管理予算局（ＯＭＢ）のボート局長はこの日、政府機関閉鎖を受けた民主党地盤州に対する総額２６０億ドルの予算凍結の一環として、カリフォルニアやイリノイなど１６州におけるグリーンエネルギー計画向けの８０億ドルの資金を停止すると明らかにした。