UBS海外部門、7年で段階的資本増強へ スイス政府が協議開始

スイス政府は26日、大規模な銀行規制改革の柱となる提案について、正式な協議を開始した。金融大手UBS(写真)に対し、海外部門の資本を増強するための期間を7年とする方針を示した。ルツェルンで2024年6月撮影(2025年 ロイター/Denis Balibouse)
[チューリヒ 26日 ロイター] - スイス政府は26日、大規模な銀行規制改革の柱となる提案について、正式な協議を開始した。金融大手UBSに対し、海外部門の資本を増強するための期間を7年とする方針を示した。
資本要件は7年かけて段階的に引き上げられる。これは2023年のクレディ・スイス破綻とUBSによる買収を受け、6月に公表した金融安定性強化を目的とする包括的計画に沿うものだ。
「連邦議会、スイス国立銀行(中央銀行)、スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)は、この措置が金融安定性の向上に向けた『大き過ぎてつぶせない』問題への対応に不可欠と考えている」と述べた。
政府は来年、法案を最終決定し議会に提出する必要があり、1月9日まで銀行や政党、その他の利害関係者から意見を募集する。