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米、大半の石炭火力発電所閉鎖延期へ AI向け電力供給で=エネ長官

2025年09月26日(金)12時06分

 ライト米エネルギー長官(写真)は25日、トランプ政権が人工知能(AI)に必要な大量の電力を供給するため、大半の国内石炭火力発電所の閉鎖を延期する見通しだと、ロイターに明らかにした。ニューヨークのマンハッタンで撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)

Laila Kearney Timothy Gardner

[ニューヨーク 25日 ロイター] - ライト米エネルギー長官は25日、トランプ政権が人工知能(AI)に必要な大量の電力を供給するため、大半の国内石炭火力発電所の閉鎖を延期する見通しだと、ロイターに明らかにした。

建設から半世紀以上経過しているものが多い石炭火力発電所の稼働継続は、電力生産拡大に向けたより広範な戦略の一環。原子力発電の増強や、予備発電所の24時間稼働の確保もこの戦略に含まれている。

米政府は気候変動への懸念を否定し、エネルギー生産の拡大を最優先事項としている。

ライト氏はロイター主催のイベントで、「ワシントンにエネルギーに関する自制心が戻ってきた。われわれの焦点は国民、公共料金、停電の回避にある」と述べた。

その上で、政府は全米の電力会社と協議を重ねており、閉鎖が迫っている数十カ所の石炭火力発電所の大半について延期が見込まれると説明。「石炭火力発電設備の大部分は稼働を続けるだろう」と述べた。

また、石炭火力発電所の寿命を延ばすため、緊急時権限を行使する用意もあると述べた。

ロイター
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