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タイ新政権、経済対策・財政規律に注力へ 格付け見通し下げ受け 

2025年09月26日(金)09時45分

タイ新政権は9月25日、格付け会社フィッチが前日に同国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたことを警告と受け止める姿勢を示した。写真はアヌティン首相。24日、バンコクの首相府で撮影(2025年 ロイター/Chalinee Thirasupa)

Orathai Sriring Thanadech Staporncharnchai

[バンコク 25日 ロイター] - タイ新政権は25日、格付け会社フィッチが前日に同国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げたことを警告と受け止める姿勢を示し、低迷する経済への支援と財政規律の維持に迅速に取り組むと表明した。

フィッチは見通し引き下げの理由として、政治的な不透明感が広がる中で財政リスクが増大している点などを挙げた。

アヌティン首相は「今回の引き下げは過去の要因によるものだ。われわれはこれを認識しており、見通しが上方修正されるよう信頼醸成に努めていく」と記者団に述べた。

与党関係者によると、アヌティン政権は29・30日に議会に政策を提出する。ロイターが閲覧した文書によると、アヌティン氏と内閣は、生活費削減、家計債務対策、農産物価格の安定、中小企業支援に向けた計画を示す予定。

また、基幹産業である観光部門の支援、自由貿易協定の優先、カンボジアとの国境紛争悪化の解決方法模索に向けた措置も概説するという。

ロイター
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