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台湾、超大型台風の死者数を14人に修正 行方不明33人の捜索続く

2025年09月25日(木)15時53分

 9月25日、台湾の消防当局は、壊滅的な被害が出た超大型の台風18号「ラガサ」による死者数を前日発表の17人から14人に修正した。写真は25日、花蓮で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)

Yimou Lee Fabian Hamacher Ann Wang

[花蓮(台湾) 25日 ロイター] - 台湾の消防当局は25日、壊滅的な被害が出た超大型の台風18号「ラガサ」による死者数を前日発表の17人から14人に修正した。集計に重複があったという。東部花蓮県の被災地では依然として33人が行方不明で、救助隊が捜索を続けている。

同県では22日からの大雨による土砂崩れでできた「せき止め湖」が決壊し、下流の光復郷を洪水が襲った。24日には一時、安否不明者が152人に達していた。

光復郷の市街地では25日、住民や兵士を含む救助隊が、スコップやバケツ、掘削機などで泥や石を取り除いていた。「いま家に帰るのは危険すぎる。特にお年寄りには、潜在的な危険性を認識してほしい」と、ボランティアのエスター・チェンさん(26)は話した。光復の駅は運行を再開したが、主要道路は洪水で橋が流された影響で寸断されている。

台湾行政院(内閣)の卓栄泰院長(首相)は、死者のほとんどが建物の1階で被害に遭ったとして、状況を調査する必要があると表明。行方不明者の発見に全力を挙げるよう指示した。頼清徳総統は24日、給与の1カ月分を避難住民の救援活動に充てると表明した。

ロイター
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