IAEA事務局長、イラン制裁回避合意なら査察官派遣と表明

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は23日、イランと欧州諸国が今週、制裁の再発動を回避する合意に達した場合に、査察官チームをイランに派遣する方針を明らかにした。8日撮影(2025年 ロイター/Elisabeth Mandl)
John Irish
[国連 23日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は23日、イランと欧州諸国が今週、制裁の再発動を回避する合意に達した場合に、査察官チームをイランに派遣する方針を明らかにした。
フランス、英国、ドイツの外相と欧州連合(EU)欧州委員会のカラス外交安全保障上級代表は同日、国連総会の傍らでイラン代表団との協議を続けた。「スナップバック(制裁の再発動)」を回避する土壇場の合意を目指している。
グロッシ氏は「全ては可能だ。意志あるところに道は開ける」と述べ、査察官を派遣する準備は整っており、「イランの政治的意志次第で作業に着手できる可能性がある」と語った。
制裁の再発動は28日の夕方に予定されており時間は差し迫っている。しかしグロッシ氏はイラン、欧州諸国、米国との間で解決策を探る「活発な」協議を続けていると説明した。