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小泉農相、物価高対応で「直ちに経済対策」 政党間協議を真摯に

2025年09月20日(土)11時51分

 9月20日、小泉進次郎農相は自民党総裁選への出馬会見を行い、公約とする主要政策を発表した。写真は前回の総裁選前の会見で2024年9月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Kentaro Sugiyama

[東京 20日 ロイター] - 自民党の小泉進次郎農林水産相は20日、都内で開いた総裁選への立候補表明会見で「私の役割はインフレ時代の新たな経済運営を構築することだ」と強調、当選した場合は「直ちに物価高対策を中心とする経済対策を検討し、その裏付けとなる補正予算を臨時国会に提出する」と表明した。

小泉氏は、物価高への対応として所得税制の見直しを進め、物価や賃金の上昇に合わせて基礎控除などを調整する仕組みを導入すると述べた。物価高対策については「さまざまな提案がされている。あらゆる選択肢を排除せず、政党間の協議を真摯に進める」と語った。

新たな経済運営として「財政規律を意識しつつもインフレ下で伸びる税収を適切に活用することで、経済成長と国民生活の安定を実現する」と説明。2030年度までに国内投資135兆円、平均賃金100万円増を目指す方針を示した。

少数与党の状況の中、総裁選では今後の国会運営における野党との連携スタンスが論点の一つになるとみられている。小泉氏は「物価高対策や社会保障など、野党に幅広く政策協議を呼びかけ、与野党合意を模索する。その中で政策や理念の一致を見極めながら、政権の枠組みのあり方についても議論を深める」と述べた。

小泉氏の総裁選への出馬は昨年9月に続いて2度目。前回は首相候補の1人とされながら1回目の投票で9候補中3位となり、上位2人による決選投票には進めなかった。

自民党の総裁選は22日に告示、10月4日に開票する。小泉氏のほか、茂木敏充前党幹事長、小林鷹之元経済安全保障担当相、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保障相が立候補を表明している。

ロイター
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