ニュース速報
ワールド

韓国企業、対米投資に「ためらい」も 移民捜査受け=李大統領

2025年09月11日(木)13時51分

 韓国の李在明大統領(写真)は11日、現代自動車が米南部ジョージア州で進める事業で数百人の労働者が拘束される結果となった米国の移民捜査は韓国企業による米国への投資決定に影響する可能性があると述べた。ソウルで先月に代表撮影(2025年 ロイター)

Joyce Lee

[ソウル 11日 ロイター] - 韓国の李在明大統領は11日、現代自動車が米南部ジョージア州で進める事業で数百人の労働者が拘束された米国の移民捜査は韓国企業による米国への投資決定に影響する可能性があると述べた。

李氏は記者会見で、捜査は当惑させる出来事で、大きな混乱を引き起こしたと指摘。韓国企業が米国での投資を「ためらう」ようになる可能性が高いと述べた。

韓米のビジネス協力に新たなアプローチが必要かどうかについて、政府による検討はまだ行われていないとしたが、「(米国に)進出したわが国の企業は深刻な混乱状態に陥っている可能性が高い」と語った。

また、両国が現在、韓国人に対するビザ(査証)手続きの改善策を協議しており、米側が妥当な解決策を模索する可能性が高いとの見方を示した。

拘束された韓国人316人については、韓国時間11日午後3時に収容施設から移送され、チャーター機で帰国する予定だとした。

一方、李氏は南北問題を巡り、韓国の平和への働きかけに対して北朝鮮は今のところ冷ややかな態度を保っているものの、韓国は南北関係改善と朝鮮半島の平和実現に向けて努力を続けると述べた。

北朝鮮との対話再開に向けた取り組みでトランプ米大統領が果たせる特異な役割を踏まえれば、韓国が必ずしも北朝鮮との外交を主導する必要はないとも指摘。

また、北朝鮮の核・ミサイル能力は米国に直接関係し影響を与える複雑な問題となるレベルに達していると語った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

メキシコ、対中自動車関税を50%に引き上げへ 従来

ワールド

小林元経済安保相、自民総裁選への出馬表明 消費減税

ワールド

ネパール軍とデモ隊、暫定首相人事巡り協議再開 一部

ビジネス

アングル:超長期金利、首相退陣でも急上昇せず 「高
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題」』に書かれている実態
  • 3
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、6000万ドルのプライベートジェット披露で「環境破壊」と批判殺到
  • 4
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 5
    毎朝10回スクワットで恋も人生も変わる――和田秀樹流…
  • 6
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 7
    カップルに背後から突進...巨大動物「まさかの不意打…
  • 8
    謎のロシア短波ラジオが暗号放送、「終末装置」との…
  • 9
    村上春樹が40年かけて仕上げた最新作『街とその不確…
  • 10
    富裕層のトランプ離れが加速──関税政策で支持率が最…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニングをする女性、異変を感じ、背後に「見えたモノ」にSNS震撼
  • 4
    眠らないと脳にゴミがたまる...「脳を守る」3つの習…
  • 5
    埼玉県川口市で取材した『おどろきの「クルド人問題…
  • 6
    「あのホラー映画が現実に...」カヤック中の男性に接…
  • 7
    【動画あり】9月初旬に複数の小惑星が地球に接近...…
  • 8
    「生きられない」と生後数日で手放された2本脚のダ…
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    エコー写真を見て「医師は困惑していた」...中絶を拒…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 9
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中