原油先物は横ばい、米国の需要低迷が地政学リスク巡る懸念相殺

　アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。写真は石油バレル缶の模型が映ったイラストレーション(２０２５年　ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Katya Golubkova

［東京 １１日 ロイター］ - アジア時間の原油先物はほぼ横ばい。米国の低調な需要や全般的な供給過剰リスクが、中東やウクライナ情勢を巡る懸念を相殺した。

０１５６ＧＭＴ（日本時間午前１０時５６分）時点で、北海ブレント先物は０．０１ドル（０．０１％）高の１バレル＝６７．５０ドル、米ＷＴＩ先物は０．０２ドル（０．０３％）高の６３．６９ドル。

前日はイスラエルがカタールでイスラム組織ハマス指導部を攻撃したことや、ポーランドが自国領空内でドローン（無人機）を撃墜したことを受けた地政学的緊張の高まりで１ドル超上昇していた。

ただ、いずれも原油供給に直ちに混乱をもたらすリスクはなく、市場の関心は需給バランスに移った。

米エネルギー情報局（ＥＩＡ）によると、９月５日までの週の米原油在庫は３９０万バレル増加した。アナリスト予想は１００万バレル減だった。ガソリン在庫も１５０万バレル増加。予想は２０万バレル減だった。