チュニジア沖でガザ支援船にドローン攻撃、当局は否定

　９月９日、パレスチナ自治区ガザの支援を行っているグローバル・スムード船団（ＧＳＦ）は、チュニジア海域で主要船舶一隻がドローン（無人機）の攻撃を受けたが、乗客乗員６人は全員無事だったと明らかにした。写真はＧＳＦの船。９月９日、チュニジアのシディ・ブ・サイドで撮影（２０２５年　ロイター/Jihed Abidellaoui）

Enas Alashray　Tarek Amara

[９日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザの支援を行っているグローバル・スムード船団（ＧＳＦ）は９日、チュニジア海域で主要船舶一隻がドローン（無人機）の攻撃を受けたが、乗客乗員６人は全員無事だったと明らかにした。

チュニジア当局は爆発は船内で発生したと発表。チュニジア国家警備隊の報道官はラジオのモザイクＦＭに、船団に対するドローン攻撃の報道は「事実無根」だと述べた。

ＧＳＦは声明で、船団の運営委員らを乗せたポルトガル船籍の船のメインデッキとデッキ下の収納庫が火災で損傷したと述べた。

ＧＳＦは、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ氏やポルトガルの左派政治家マリアナ・モルタグア氏を含む４４カ国の代表団に支援され、民間船舶を通じて戦争で荒廃したガザに人道支援物資を届ける国際的な取り組み。

イスラエルは、２００７年にパレスチナのイスラム組織ハマスがガザ地区を制圧して以来、ハマスに武器が届かないようにするためとして沿岸地域の海上を封鎖している。