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豪消費者信頼感、9月は3.1%低下 景気先行き懸念が重し

2025年09月09日(火)10時14分

 オーストラリアのウエストパック銀行とメルボルン研究所が9日発表した9月の消費信頼感指数は前月比3.1%低下し、95.4となった。写真はシドニーのビジネス地区を歩く会社員や買い物客。2016年9月、シドニーで撮影(2025年 ロイター/Jason Reed)

[シドニー 9日 ロイター] - オーストラリアのウエストパック銀行とメルボルン研究所が9日発表した9月の消費信頼感指数は前月比3.1%低下し、95.4となった。8月は3年半ぶりの高水準を記録していたが、景気先行きに対する懸念が家計の継続的な改善に影を落とした。

100未満の指数は悲観論が楽観論を上回っていることを意味する。

ウエストパックのオーストラリア・マクロ予測責任者、マシュー・ハッサン氏は「オーストラリアの消費者にとって、完全な楽観は依然として難しい。生活コスト危機はほぼ終息し、政策緩和が幾分の支援をもたらしているかもしれないが、先行きに不安があるのは明らかだ」と語った。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)の利下げやインフレ鈍化を背景に、ここ数カ月でセンチメントは徐々に回復している。

しかし、消費支出が第2・四半期に回復し、経済全体を押し上げたことから、支出がさらに拡大すれば、大幅な利下げの必要性が低下する可能性もある。

調査では家計を示す指数が2.6%上昇。今後1年間の見通し指数も0.9%上昇した。

一方、今後1年間の経済見通しを示す指数は8.9%、5年間の見通しは5.9%、それぞれ大幅低下。高額な家庭用品購入に適した時期かどうかを示す指数は3.4%低下の98.2となり、小売企業にとって打撃となる可能性を示唆した。

ロイター
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