赤十字、ガザ南部にテント300張を配布 資材不足深刻

　９月８日、赤十字国際委員会（ＩＣＲＣ）は、パレスチナ自治区ガザ南部の難民キャンプにこの数日間で３００張余りのテントを配布したと発表した。ガザで７日撮影（２０２５年　ロイター/Dawoud Abu Alkas）

Olivia Le Poidevin

[ジュネーブ ８日 ロイター] - 赤十字国際委員会（ＩＣＲＣ）は８日、パレスチナ自治区ガザ南部の難民キャンプにこの数日間で３００張余りのテントを配布したと発表した。ただ現地では避難用資材の不足が極めて深刻で、供給が全く追い付いていないという。

ＩＣＲＣによると、今後数日でさらに１５００張余りのテントを配布する予定だが、数カ月にわたり使われてきた既存の資材が劣化しており、数十万人が新しいテントやシートを緊急に必要としている。

ＩＣＲＣの報道官は「多くの避難家族が劣悪な環境で暮らしている。破壊された自宅の瓦礫の中のほか、防水シートや金属スクラップで作られた即席のテントで暮らしている家族もいる」と述べた。

国連人道問題調整室（ＯＣＨＡ）はロイターに対し、この数週間で「限られた数のテント」がガザに送られたが、もっと多くが必要だと述べた。

国連によると、現在ガザでは１３０万人以上の住民がテントのない状態で生活しているが、イスラエル軍によるガザへの大規模攻撃に伴って避難民はさらに増えると見込まれている。