国連職員拘束のフーシ派、法的特権でスパイ活動免責されずと主張
[3日 ロイター] - イエメンの親イラン武装組織フーシ派の外務省は、フーシ派が首都サヌアで国連職員少なくとも18人を拘束したことについて、国連職員は法的免責特権によってスパイ活動を免責されるべきではないと主張した。フーシ派が運営するサバ通信が3日報じた。
国連は8月31日、フーシ派がサヌアの国連施設を襲撃して職員を拘束したと発表した。この数日前、イスラエルの攻撃によりフーシ派の「首相」と複数の閣僚が死亡していた。
国連報道官は3日、「これまでに国連児童基金(ユニセフ)と世界食糧計画(WFP)の事務所がフーシ派の支配下にとどまっている」と述べ、拘束した職員らを直ちに無条件で解放するよう求めた。
フーシ派は今回の襲撃前から23人の国連職員を拘束しており、一部は2021年から拘束されたまま。2月には拘束中の職員1人が死亡した。
フーシ派の外務省は、国連が「スパイ組織に対する政府の合法的な措置」を非難する一方、イスラエルによる攻撃は非難しておらず、偏向していると主張した。