セルビアはロシアとの協力関係の改善望む＝ブチッチ大統領

　９月３日　セルビアのブチッチ大統領（写真）は２日、同国はロシアとの協力関係の改善を望んでおり、西側諸国の対ロシア制裁に参加する計画はないと述べた。写真は５月９日、モスクワのクレムリンで代表撮影（２０２５年　ロイター）

[ベルグラード ２日 ロイター] - セルビアのブチッチ大統領は２日、同国はロシアとの協力関係の改善を望んでおり、西側諸国の対ロシア制裁に参加する計画はないと述べた。北京でのプーチン・ロシア大統領との会談の冒頭がテレビ中継された。

ブチッチ氏は「ロシアとの最高レベルでの協力はセルビアにとって非常に重要であり、エネルギー分野やロシア産天然ガスの供給が特にそうだ」と述べた。

またウクライナ戦について、「ウクライナ危機の勃発以来、セルビアは非常に困難な状況に置かれ、大きな圧力を受けてきたが（中略）われわれは中立を守る」と述べた。

セルビアは欧州連合（ＥＵ）への加盟を望んでいるが、ロシアは今もセルビアにとって最大のガス供給国。両国はスラブ系住民が多く、宗教が正教会である点が共通し、セルビアでは親ロシア感情も強い。

セルビアは２０２２年のロシアによるウクライナ侵攻を繰り返し非難し、ブチッチ氏がウクライナのゼレンスキー大統領と少なくとも４回会談したが、これまで西側諸国による対ロシア制裁への参加を拒否している。