豪GDP、第2四半期は約2年ぶり高い伸び 消費支出がけん引

オーストラリア統計局が3日発表した第2・四半期の実質国内総生産(GDP)は前期比0.6%増加し、市場予想(0.5%増)を上回った。写真はシドニーの小売店で2022年2月撮影(2025年 ロイター/Stephen Coates)
Stella Qiu
[シドニー 3日 ロイター] - オーストラリア統計局が3日発表した第2・四半期の実質国内総生産(GDP)は前年比で約2年ぶりの高い伸びを記録した。複数回の利下げを経て、長らく低迷していた消費支出がようやく上向き、成長のけん引役が政府支出からシフトした。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)はインフレ鈍化を受け、2月以降3回にわたり利下げを実施し、家計に幾分の安心感を与えたが、脆弱な企業投資と世界経済の不確実性により、さらなる政策緩和を求める圧力は続きそうだ。
オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアのマクロ経済予測責任者、ショーン・ラングケーキ氏は「きょうのデータは世界的な不確実性の高まりが第2・四半期の経済に大きな打撃を与えなかったことを裏付ける心強い材料だ」と指摘。
「それでも、第2・四半期は今年の成長にとってピークとなる可能性がある。6月期は軟調だった第1・四半期の反動から恩恵を受けたが、企業・消費者信頼感は依然としてやや不安定で、労働市場は冷え込みつつあるようだ」と語った。
GDPは前期比0.6%増加し、市場予想(0.5%増)を上回ったほか、第1・四半期の0.3%増から加速した。前年比の伸び率は前期の1.4%から1.8%に加速し、約2年ぶりの高水準となった。中銀の年末時点の予想である1.7%をわずかに上回った。ただ、かつて「正常」とされていた2.5%を依然として下回る。
統計を受け、豪ドル/米ドルは0.1%上昇し、0.6525米ドルを付けた。3年債先物は5ティック安の96.48ドルとなった。
市場が織り込む11月の利下げ確率はデータ発表前のほぼ100%から92%に低下、今後予想される利下げ幅は約50ベーシスポイント(bp)から45bpに縮小した。
家計消費は0.9%増加。裁量支出にけん引され、GDP成長率を0.4%ポイント押し上げた。これまでの利下げで家計の住宅ローン返済負担が軽減された。また政府の減税で家計のキャッシュフローが増加した。
消費者が貯蓄よりも支出を選択したため、家計貯蓄率は5.2%から4.2%に低下した。
統計局は「決算期末セールや新製品の発売が家具や家庭用機器、自動車、娯楽・文化用品などの裁量支出の増加に貢献した」と説明した。
1人当たりのGDPは第2・四半期に0.2%増加。前期はマイナスに転じていた。
<弱い政府支出・企業投資>
昨年のGDPを押し上げた政府支出は、道路、鉄道、医療への投資が減少したため、成長にはほとんど寄与しなかった。民間投資は、第1四半期に0.6%増加した後、横ばいとなり、こちらもほとんど寄与しなかった。
純輸出はGDPを0.2%ポイント押し上げた。
チャーマーズ財務相は、政府は住宅、再生可能エネルギー、重要鉱物プロジェクト、データセンターなどを優先分野としており、企業投資が重要な焦点になると指摘。「本日の数字では企業投資の停滞が認められるが、ほぼ全ての分野で心強い進展が見られている」とし、住宅投資が6四半期連続で増加したことに言及した。
IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は「きょうのデータで9月の利下げはほぼ否定されたものの、景気拡大ペースはさらなる金融緩和が必要であることを示唆している」と述べた。
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