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エルサルバドルへ誤送還の男性、再び身柄拘束 ウガンダに送還の可能性

2025年08月26日(火)11時02分

 8月25日、米東部メリーランド州ボルティモアの米移民・税関捜査局(ICE)は25日、中米エルサルバドルへ誤って強制送還された後に米国へ帰国していたキルマー・アブレゴ氏(30・写真中央右)の身柄を再び拘束した。写真は同日、メリーランド州バルティモアで撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)

Daniel Trotta Luc Cohen Andrew Goudsward

[ワシントン 25日 ロイター] - 米東部メリーランド州ボルティモアの米移民・税関捜査局(ICE)は25日、中米エルサルバドルへ誤って強制送還された後に米国へ帰国していたキルマー・アブレゴ氏(30)の身柄を再び拘束した。今度はウガンダに送られる可能性がある。

アブレゴ氏は3月に誤って母国エルサルバドルに強制送還された。不法移民の移送にかかわったとして刑事訴追され、6月に米国に帰還。今月22日に保釈金を納めて釈放された。25日午前に面接のためボルティモア中心部のICE事務所に出頭した際に拘束され、その後に南部バージニア州の拘留施設に送られた。

アブレゴ氏は不法移民移送への関与を否定して無罪を訴えており、弁護団もトランプ政権による報復的な起訴だと非難している。トランプ政権はアブレゴ氏が犯罪組織のメンバーだと主張しているが、アブレゴ氏はこれも否定している。

裁判所の書類によると、政権は、アブレゴ氏が罪を認めることに同意すれば、中米コスタリカに強制送還するとし、同意しない場合はウガンダへの強制送還を計画している。

メリーランド州連邦地裁のポーラ・クシニス判事は25日午後の電話による審理で、アブレゴ氏をウガンダに送還するトランプ政権の計画について追加の審理を行う意向を示し、こうした手続きが終わるまで送還しないよう政権に命じた。

アブレゴ氏の弁護士は25日午後の電話会見で、コスタリカが難民認定すると表明したためアブレゴ氏は同国への強制送還を受け入れると米政府に通知したと述べた。有罪を認めるかどうかについては言及しなかった。

ロイター
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