タイ輸出、7月は予想上回る前年比11%増 米関税で伸び鈍化へ

タイ商務省が25日発表した7月の輸出(通関ベース)は前年同月比11%増と、伸び率は6月の15.5%から鈍化したものの、アナリスト予想の9.6%を上回った。写真はバンコク港に接岸中の貨物船にコンテナが積み込まれる様子。4月3日、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 25日 ロイター] - タイ商務省が25日発表した7月の輸出(通関ベース)は前年同月比11%増と、伸び率は6月の15.5%から鈍化したものの、アナリスト予想の9.6%を上回った。米国の関税を控えて輸出が活発化した。
1─7月の輸出は前年同期比14.4%増。同省は通年の輸出成長率を2─3%とする見通しを維持しているが、好調な滑り出しのおかげでそれ以上になる可能性もある。
同省によると、米関税の影響のため、年内に輸出の伸びは鈍化する見込み。今年通年で2桁の伸びを達成する可能性は低いという。
7月はタイにとって最大の市場である米国への輸出が31.4%増、中国への輸出が23.1%増だった。
米国はタイからの輸入品に19%の関税を課したが、これは先に発表された36%よりも低く、この地域の他の国々と同水準。
7月の輸入は前年比5.1%増。予想の4.9%増を上回った。7月の貿易黒字は3億2000万ドル。予想は5億ドルの赤字だった。