豪サントス、アブダビ国営石油連合との買収協議延長 上期は減益

8月25日、オーストラリアのガス生産大手サントスは、アブダビ国営石油会社(ADNOC)の投資部門XRGが率いる企業連合から受けた187億ドルの買収提案を巡り、独占交渉期間をさらに延長することで合意した。写真はサントスのロゴ。2023年7月、バンクーバーで撮影(2025年 ロイター/Chris Helgren)
Scott Murdoch
[25日 ロイター] - オーストラリアのガス生産大手サントスは25日、アブダビ国営石油会社(ADNOC)の投資部門XRGが率いる企業連合から受けた187億ドルの買収提案を巡り、独占交渉期間をさらに延長することで合意した。
同時に発表した上半期決算は22%の減益だったが、市場予想ほど大幅な落ち込みとはならなかった。
企業連合が拘束力のある買収提案をまとめるためのデューデリジェンス期間を9月19日まで延長した。
25日のサントス株は7.81豪ドルに上昇したが、企業連合の提示額である8.89豪ドルを依然下回っている。
サントスのケビン・ギャラハー最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会見で「これまでの進展に満足している。ここ数週間、XRG側と良好に協業してきた」と発言。
「企業連合がデューデリジェンスで買収提案撤回につながる事実がないことを再確認したため、手続きの延長に合意した」と述べた。
サントスの上半期の基礎的利益は5億0800万ドルと、前年同期の6億5400万ドルから減少した。液化天然ガス(LNG)と原油の販売価格下落が響いた。同利益は市場調査会社ビジブル・アルファがまとめた市場予想を3%上回った。