原油先物2カ月ぶり安値から反発、米ロ首脳会談控え

14日アジア時間の原油先物は反発。写真は石油ポンプ。2024年6月、フランスのトリゲールで撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)
Katya Golubkova
[東京 14日 ロイター] - 14日アジア時間の原油先物は反発。トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の会談を控え、リスクプレミアムが上昇している。
0057GMT(日本時間午前9時57分)時点で、北海ブレント先物は0.28ドル(0.43%)高の1バレル=65.91ドル、米WTI先物は0.23ドル(0.37%)高の62.89ドル。
いずれも前日は米政府と国際エネルギー機関(IEA)の供給見通しを受け、2カ月ぶりの安値を付けていた。
トランプ米大統領は13日、ロシアのプーチン大統領がウクライナでの和平に合意しなければ「深刻な結果」に直面すると警告した。具体的には明らかにしなかったが、米アラスカ州で15日に開く会談で進展が得られなければロシアに経済制裁を科す考えをこれまでに示している。
ライスタッド・エナジーはリポートで「米ロ協議の不確実性によって引き続き強気のリスクプレミアムが加わっている。ロシア産原油購入国がさらなる経済的圧力に直面する可能性があるためだ」と指摘。
その上で「ウクライナ・ロシア危機がどのように解決し、ロシア(産原油)のフローがどのように変化するかは予想外のサプライズをもたらす可能性がある」と述べた。