ロシア、第2四半期GDPは1.1%増に減速

8月13日、ロシア連邦統計局(ロスタット)が発表した2025年第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比で1.1%増となり、伸び率は24年第2・四半期の4.0%から減速した。モスクワで2024年7月撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
[13日 ロイター] - ロシア連邦統計局(ロスタット)が13日発表した2025年第2・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比で1.1%増となり、伸び率は24年第2・四半期の4.0%から減速した。
ウクライナに侵攻したロシアに対する西側諸国の制裁がロシア経済に影響を及ぼしている。軍事費の急増が下支えして22年のマイナス成長から回復したものの、今年に入って当局者らは経済の鈍化に伴って景気後退に陥るリスクを警告していた。
プーチン大統領はウクライナ侵攻がロシア経済を破壊するとの見方を否定し、債務残高が低水準にとどまり、経済の多様化が進んだことが経済の力強さを示すと主張している。
高インフレを抑えるために中央銀行が政策金利を高水準に設定したことが、経済成長の見通しを悪化させた。中銀は24年に前年より4.3%増えたGDPが、25年には1―2%の伸びにとどまると予想する。経済発展省は25年のGDP成長率が2.5%になると予測しているが、今後見直す方針を示した。
国際通貨基金(IMF)は7月下旬、ロシアの25年のGDP予測を従来の1.5%増から0.9%増へ下方修正した。