米雇用統計、新局長が月次報告停止を提案 ホワイトハウスは継続表明

8月12日、米ホワイトハウスは、労働統計局(BLS)が月次雇用統計の発表を継続する計画だと述べた。米首都ワシントンで2021年5月撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)
Dan Burns
[12日 ロイター] - 米ホワイトハウスは12日、労働統計局(BLS)が月次雇用統計の発表を継続する計画だと述べた。トランプ大統領が11日に新たなBLS局長に指名した保守派シンクタンク、ヘリテージ財団のチーフエコノミスト、E・J・アントニー氏が、データの歴史的な大幅修正につながった問題に対処する間、発表の一時停止を提案していたことを受けた。
ホワイトハウスのレビット報道官は、雇用統計の発表を継続するかという記者団からの質問に対し、「それが計画であり、希望だ」と答えた。
アントニー氏はBLS局長に指名される前の8月4日に行われたFOXニュース・デジタルのインタビューで、問題が是正されるまで「BLSは月次雇用統計の発表を停止し、時間はかかるものの、より正確な四半期データの公表を続けるべきだ」と提案。
「ウォール街からワシントンに至るまで、主要な意思決定者はこれらの数字に依存しており、データの信頼性欠如は広範囲に影響を及ぼす」と述べた。
アントニー氏とヘリテージ財団はコメント要請に応じていない。
トランプ氏は今月初め、7月の雇用統計が軟調な内容となり、5月と6月のデータも大幅に下方修正されたことを受け、不正に操作されたとして労働統計局長を解任していた。