中国乗用車販売、7月は前年比+6.9%に鈍化 ハイブリッド車低迷

中国乗用車協会が8日発表した7月の乗用車販売台数は前年同月比6.9%増の185万台と、6月の18.6%増から伸びが鈍化した。写真は夕暮れ時の幹線道路。2019年3月、北京で撮影(2025年 ロイター)
[上海 8日 ロイター] - 中国乗用車協会が8日発表した7月の乗用車販売台数は前年同月比6.9%増の185万台と、6月の18.6%増から伸びが鈍化した。
価格競争が激化し、規制当局が取り締まりを強化する中、ハイブリッド車の需要が低迷した。
電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)を含む新エネルギー車(NEV)の販売台数は12%増。6月の29.7%増から伸びが鈍化した。ただ、ガソリン車の販売を5カ月連続で上回った。
PHVとレンジエクステンダー(航続距離延長)型ハイブリッド車の販売は前年同月比3.6%減。バッテリー技術と充電インフラの進歩を背景にEVの航続距離に対する不安が和らいだ。
こうした傾向は、EVメーカーのリープモーター、小米科技(シャオミ)、小鵬汽車(シャオペン)の販売を押し上げる要因となったが、ハイブリッド車への依存度が高い比亜迪(BYD)や理想汽車には重しとなった。
BYDは7月の国内販売が前年同月比12%減と、3カ月連続で減少。国内NEV市場のシェアは前年同期の35.4%から27.8%に低下した。ただ、輸出が急増し、総販売台数の20%以上を占めたことから、世界全体の販売台数は小幅に増加した。
BYDは7月の生産台数が17カ月ぶりに減少に転じた。
レンジエクステンダー型ハイブリッド車の草分けである理想汽車の7月の販売台数は前年同期比40%減。
中国乗用車協会によると、7月の乗用車輸出は25%増。6月の同23.8%増から加速した。