中国の花形バンカー、2年半ぶり釈放 華興資本の包凡氏=関係筋

中国の投資銀行、華興資本(チャイナ・ルネサンス・ホールディングス)の創業者、包凡氏(写真)が、当局に連行されてから2年半ぶりに釈放された。香港で2018年撮影(2025年 ロイター/Bobby Yip/File Photo)
[北京/香港 8日 ロイター] - 中国の投資銀行、華興資本(チャイナ・ルネサンス・ホールディングス)の創業者、包凡氏が、当局に連行されてから2年半ぶりに釈放された。関係筋が明らかにした。
同氏は花形ディールメーカーとして名をはせていたが、2023年2月に行方不明になった。
包氏は、かつてクレディ・スイスやモルガン・スタンレーに在籍。ライドシェア大手の滴滴と快的の合併など、複数のハイテク企業の合併に関与し、中国で最も人脈の広いバンカーの1人として広く知られていた。
華興資本は23年、包氏と連絡が取れないと発表し、中国の金融界に衝撃が広がった。同氏は他の2人の共同創業者と共に05年に同社を設立し、現在も発行済み株式の約49%を保有している。
中国政府が「金融エリート」の「贅沢なライフスタイル」を取り締まるキャンペーンを強化する中、包氏の長期にわたる拘束に金融関係者は動揺した。
中国政府は最近、ビジネスの信頼回復に向けた取り組みを強化しており、こうした中で今回の釈放が報じられた。
釈放報道に先立ち、8日の華興資本の株価は17%高の6.87香港ドルで取引を終えていた。