中国国家主席、ウクライナ停戦に向けた米ロの接触を歓迎

中国の習近平国家主席は8日、ロシアのプーチン大統領との電話会談で、ロシアと米国が接触を維持し、関係改善を通じ、ウクライナでの停戦に向けて政治的解決を目指していることを歓迎すると述べた。モスクワで5月撮影(2025年 ロイター/Sergei Bobylyov/Host agency RIA Novosti/Handout via REUTERS)
[北京 8日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は8日、ロシアのプーチン大統領との電話会談で、ロシアと米国が接触を維持し、関係改善を通じ、ウクライナでの停戦に向けて政治的解決を目指していることを歓迎すると述べた。国営の中国中央テレビ(CCTV)が伝えた。
中ロ首脳の電話会談は2カ月弱のうちで2度目となり、プーチン氏が実施を要請した。習氏は中国がウクライナ戦を巡る和平協議と、外交的解決の必要性に関する立場を維持すると伝えた。
トランプ氏は和平に向けた進展の遅れに不満を強め、ロシア産原油を購入する中国などに高関税を課すと表明。6日には、インドがロシア産石油を輸入しているとして課した25%の関税と同様の追加関税を中国にも課す可能性があるとけん制した。
こうした発言を踏まえて中国外務省の報道官は8日、中国とロシアの貿易やエネルギー面での協力は「公正で合法的だ」とし、「国益に基づきエネルギー安全保障を確保するために引き続き妥当な措置を講じる」と表明した。
ロシアが2022年2月にウクライナへの全面的な侵攻を開始して以来、中ロは経済や貿易、安全保障面での協力を強化している。プーチン氏は今年9月に中国を訪問する見通し。
一方、ロシアと西側諸国との関係は急激に悪化している。