台湾輸出、7月は前年比+42% 15年ぶり高い伸び

台湾財政部が8日発表した7月の輸出は前年同月比42%増の566億8000万ドルと、15年ぶりの高い伸びを記録した。写真は台湾の基隆港に並ぶコンテナ。8月7日、台湾の基隆で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
Faith Hung Emily Chan
[台北 8日 ロイター] - 台湾財政部が8日発表した7月の輸出は前年同月比42%増の566億8000万ドルと、15年ぶりの高い伸びを記録した。
ロイターがまとめた市場予想(28.7%増)を大きく上回った。
人工知能(AI)関連製品などハイテク製品の需要が引き続き堅調だったことに加え、米国の関税発動を控えた駆け込み需要も寄与した。
月間の輸出額は3カ月連続で過去最高を更新した。
財政部は「国際的な貿易摩擦、政策変更、地政学的リスクといった不確実性が、引き続き世界のサプライチェーンに影響を与えている」と指摘。「経済と貿易の全体的な見通しは依然として不安定であり、今後の動向を注意深く監視する必要がある」とした。
その一方で、AIなどの力強い需要が、台湾の輸出の勢いを今後も支えるとの見方を示した。
8月の輸出については、前年同月比17─22%増を予想した。
7月の対米輸出は前年同月比62.8%増の186億5000万ドル。対中輸出は23.9%増だった。
電子部品の輸出は34.1%増の184億2000万ドルと、過去最高。うち半導体輸出は35.9%増だった。
輸入は20.8%増の423億4000万ドル。市場予想の17.1%増を上回った。